カテゴリ:美術館( 15 )

HELP ME!

 佐伯祐三の絵をみたのは随分若い頃でした。
 何の知識もなかった私は 彼のイラストの様なパリの風景画は ルノワールやモネなどより
 ちょっとこ洒落てる イケテル感じがしていました。

 初めてパリでポスターが貼られたカフェたるものを見た時 
 「うぉ~佐伯なんちゃらの風景がみたいやん!」
 と感激したのを覚えています。

 今回平成29年に国立国際美術館の横に設立されるはずの(橋下市長たのみますよ!)
 大阪市立近代美術館建設準備室が 元出光美術館で開催してる
 「佐伯祐三とパリ」展に行って来ました。

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 今回初めて知ったのですが彼が大阪出身だと言う事
 1920年代にパリに渡り30歳という若さで逝ってしまったと言う事
 しかもパリで過ごしたのは2年余りでその間に作品を描きためたと言う事
 私は彼の人生にとても興味深いものを感じました。

 80年以上も前の感覚とは思えない大胆な構図に
 重厚な印象を持ちながらも躍動感あふれる作品は
 彼のパリで描くことのできる喜びが伝わってくる様です。

 今の時代でさえ 心躍るパリです。

 あの時代にパリに渡りアトリエを持つという事は夢の様な話だったでしょう。
 日本人の感覚とは思えない彼の作品は
 パリに住み 現地の裏側を知ってこそ描けるものだったことでしょう。

 余談ではありますが 祐三さん今見てもかなりのイケメン!
 はかなげな聡明そうな線の細い物静かないかにも芸術家タイプは
 体育会系元気印丸だし!しゃべらないと寿命が縮まる口うるさいおばはん化した家族とは
 180度違う 私好みです。
 イケメンでパリに住むおしゃれな画家・・・ 
 図録には 一言も書いてはありませんでしたが
 さぞかし おもてになったことでしょう・・・
 あの時代パリで巡り会っていたら・・・


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 前にもお話しましたが昔仕事でパリに何度か行きました。
 20年以上も前のある日 昼から自由時間をもらい 
 一人で地下鉄に乗って マレ地区のピカソ美術館に行きました。
 日本ではありえない建物自体がアートの様なその美術館は
 とても 衝撃的でした。

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 すっかり熱中してしまった私は 夕食の集合時間が過ぎているのに焦りました。
 慌てて地下鉄に乗ったのですが何分フランス語・・・
 来た道を帰っていたつもりが全く違う地域に行ってしまった様です。
 とにかく電車を降り 地上に出ると冬のパリはすっかり暗くなっていて
 全く自分がどこにいるかわかりません。

 ここはどこ?私は誰?の状態になり地図をもってアタフタ・・・
 とにかく タクシーが通る広い道まで出ようと路地をウロウロ・・・
 どんどん不安になってくると
 周りの人間達が みんな人さらいに見えてきます。
 
 
 「日本人美人デザイナーパリで行方不明!!!」
 キャー!!!テレビ取材とか来たりして!
 
 大学時代のお友達のお話です
 「彼女はとてもやさしい人でした。でもタイでも勝手に出かけて
               現地の人にホテルまで連れて帰られてましたよ」
 高校時代のお友達のお話です
 「彼女はとても明るい人でした。でも修学旅行のサンフラワーの中では
           部屋から脱走して夜中廊下で正座させられてましたよ」
 中学時代のお友達のお話です
 「彼女はとても楽しい人でした。でも林間学校の肝試しの時 
        コースと違う道を行っていなくなっていましたよ」
 
 お母様のお話です
 「あの子はホントはいい子なんです。でも小さい頃 怒られると外に飛び出していってましたよ
  でも飼っていた犬がすぐに公園にいるあの子を見つけて連れて帰って来てましたから
  遠くには行ってないと思いますけど・・・そのうち帰ってくるんンとちゃいますかぁ?」

 あかん!あかん!
 こんなことが国際的に有名になったら 嫁にいけなくなってしまう
 なんとしてでも帰らなければ・・・

 やっとの思いで タクシーを捕まえ「オテルド・ルーブル」と言うと
 何やら「ヴジュジュジュイ~!!!」とまくし立てられて怒られたけどわからず
 結局タクシーに無理やり乗りこむと 
 路地を一つ越えたところで下され・・・

 ふと見上げるとホテルでした。

 上司の小川さんに「どれだけ心配したか~!!!」とめちゃくちゃ怒られました。
 寒空の中ホテルの前でずっと待っていてくれた小川さんの真っ赤なほっぺを見て
 つくづく帰ってこれてよかったと思いました。


 今ではショッピングモールの駐車場に停めると なかなか車にたどり着けません
 そのうち 社員証書ならぬ 自宅の住所を首からぶら下げる日も近いかも・・・・













 
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by acute-97 | 2012-07-22 01:42 | 美術館

晴れ女

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   雨音で目が覚めるほどの 大雨・・・
   嫌な予感・・・・

   やっぱり・・・
   大雨警報が出ている・・・

   あちゃ~~~
   今日はゴルフの予定

   雨が降ろうがゴルフは出来る
   通称ピーカン女の私 
   必ずこの雨は スタートのティグラウンドに私が立ったら
   不思議なくらいピタッと止まるはず・・・

   されど・・・
   やっぱり・・・
   チョー過保護な娘の学校からは きっちり休校のメールが来ました。

   「今日学校やすみやてー」
   「やったー!!」とベットにもぐりこみTVをさっそくつけている・・・
  
   ホンマたまらん!
   娘一人では置いて行けないのでゴルフは中止となり
   「せっかくの休みやねんから自分の部屋を掃除しーやー!」
   「いやや~~~~!!!!」
   不機嫌な女2人・・・

   案の定10時頃にはすっかり雨が上がり晴れ間も見えてきました。
   
   雨が降る度に警報出し過ぎや!!!

   このまま 家の中に2人でいると
   「悩まんといて 傷つかんといて」と
   ハイヒール・モモコの元ヤンの説得力で
   虐待ホットラインに電話してしまうかも・・・

   そんなこんなで前から娘が行きたがっていた
   伊丹美術館で開催されている
   「パディントン・ベア展」に行くことになりました。(前置き長すぎ!)

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   日本では キャラクターグッズで良く知られているくまのパディントンですが
   もともとは小説から始まった英国の児童文学作品だそうです

   実際にキャラクターを描いた 挿絵画家たちは時代によって変わっていき
   それぞれ個性的なパディントンをえがいています。
   知りませんでした・・・

 
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   とてもかわいい原画をみながらすっかり仲良しの2人でしたが
   そこへ ガヤガヤと何やら外国人の集団が・・・
   
   今どきのツアーはこんなマイナーな美術館に来るのか!?と驚いていたところ
   ペラ~ペラ~と英語で
   「この作品は私の父と共同で仕上げたものです」とおしゃってたのを(もちろん通訳さんが)
   「アハン?」と聞き逃しはしませんでした。
   
   なんと!原作者のマイケル・ボンド氏の 娘さんのカレン・ジャンケルさんが
   何かの取材で展覧会に来られていたのです。

   つい先ほどまで挿絵画家の展覧会と思って来ていた私でしたが

   カレンさんに「娘はあなたのファンです。一緒に写真を撮ってください」と
   ペラペラ~と日本語でお願いすると快く撮って下さいました。

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   なんとラッキーなことでしょう!
   警報のおかげです。
   だてにピーカン女は ただでは雨を降らしませんわ!!!
   次回の作品は私が挿絵を描いているかも!!?

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   すっかりご機嫌になった女2人
   モモコに電話せんでよかったな~
    (虐待ホットラインの電話にハイヒールモモコさんは出ません)
   
   雨の日は美術館へ・・・・


   空も心も青空になりました。
   


 








  
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by acute-97 | 2012-07-14 13:56 | 美術館

おとなの絵本

  

   先日「リスベート・ツヴェルガー」絵本原画展を
   美術館「えき」KYOTOへ観に行って来ました。

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   何冊かの絵本で彼女の作品は知っていましたが 最近の作品は今回初めて見ました。

   昔からとても技術的にも優れている彼女の作品ですが
   近年の作品はモチーフや構図が面白く とても個性的になったように思います。

   原画はとても高い技術力はさることながら
   髪の毛より細い線を描いてしまう精密さ
   独特の透明感
   みるものを引き付ける個性
   圧巻でした。


   いつもは娘達にどれが好き?といって選ばすのですが
   今回は自分の為に
    「人魚ひめ」を買いました

   6月17日までやっています。
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   今回は義父のお墓参りで家族で京都を訪れたのですが
   初アユに初鱧がおいしゅうございました。
   
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  いつまでたっても写真を小さくしたり組み合わせたりの加工ができません・・・



















   
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by acute-97 | 2012-06-17 02:15 | 美術館

ブルーオニオンの真実

   先日 大阪市立東洋陶磁美術館で開催されている
   「マイセン磁器の300年」を観てきました。

   
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300年前に中国からドイツへ伝わった「白い金」とうたわれた磁器を
   マイセンの工房で独自の様式に確立するまでの歴史はとても奥深いものでした。

   東洋のエキゾチックなシノワズリや 有田の柿右衛門様式の絵付けなどに憧れ模写された
   初期の作品は 日本の感覚とは若干違う東洋らしさでした。

   そして徐々にフォルムや絵付けなどが西洋式の物に発展していったのが有名な
   「ブルーオニオン」です。

   
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   このブルーオニオンのお皿の中央にある花は 菊の花で茎や葉は竹を表し 
   周りに描かれのは中国の桃に ザクロの柄がほどこされています。
   当時ザクロは ヨーロッパでは知られていなかったので
   自分たちの知ってる玉葱と思いこんだ様で「ブルーオニオン」と
   呼ばれるようになったそうです
   実は「ブルーザクロ」だったのですね。
   ん・・・なんだか昔のキャバレーの店名の様です。                                                                      
   
   そう思ってこのデザインをみてみれば 地中に埋まってるはずの玉葱が
   花の様に茎があり 玉葱にはありえない葉がついていますもんね。
   フムフムなるほど・・・と一人うなずくのでした。                                                                   
    
    私はマイセンの中でもこのブルーオニオンの図柄が好きです
   このオリエンタルな柄で透明感のある藍色は飽きることがありません。
   柄のわりには器のフォルムが完璧に西洋というミスマッチ感も魅力の一つです。

   今でもひとつひとつを絵付け師達が手描きしいるそうです。
   ドイツには仕事で何度も行っていたのに 残念ながら
   マイセンの工房見学の機会にはめぐまれませんでした。

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   そして今回 デパートでは決して観ることが出来ないのが
   18世紀に アウグスト強王が夢見た「日本宮」のメナージュリ動物彫刻たちや
   宮廷用の揃いの組み食器 2000点を超すアイテムがあったとされる「スワンセルヴィス」。
   まさに富の象徴といえる絢爛豪華さにはため息が出ます

   前世占いではオーストリアのお姫様だったといわれるわたくしには
   どことなく 懐かしいものが・・・

   他にも とても興味深かったのが 製造工程や石膏の原型の展示でした。
   素晴らしさはここでは語りつくせません。
   
   これは必見です!
   今回はお子様にはお留守番をお願いして一人でゆっくりとご覧ください。
   7月22日まで開催しています。
   
   美しすぎる300年の歴史を堪能し 北浜のビル風に吹かれ
   今世の幸せに感謝しながら 家路へ急ぐのでした。
















     
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by acute-97 | 2012-05-21 17:02 | 美術館

赤い輪郭線

  

    97歳までの約70年間 身近な命を小さな油絵に描きつづけた「熊谷守一」
    
    
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    恥ずかしいことに私は彼の名まえを知りませんでした。
   
    ただ彼の特徴である赤い輪郭線の絵は見たことがあり印象に残っていました。
  
    モリカズ様式と呼ばれたその赤い輪郭線は 
    当初薄塗りの画面の中に赤鉛筆の下描きが薄く塗り残された様な物だったのが
    物の見方が変わって絵も自然と変化して
    彼のコレクターの木村定三いわく 
    気分が大きくなって太い線で区切る事が出来るようになった
    といいます。

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    特に私が好きなのは色んな物がそぎおとされた晩年の絵です。
    昭和30年代の絵はまるで 
    北欧のタペストりーにでもなりそうな色合いで
    紬の着物に似合う帯の柄にもなりそうで
    ほっと癒されるような可愛さもあり
    80歳のお爺ちゃんの感覚とは思えないファンキーさもあります。

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    一見 子供が描きそうな単純さですが    
    若い頃からの絵をずーっとたどって行くと
    彼の若い頃の子供を失った悲しみや
    お金の為には絵を描くことを拒否し続けた葛藤があってこそ
    この研ぎ澄まされた色とフォルムに到達するのであろうなと感じたのでした。

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    今回 伊丹市立美術館で行われていた「熊谷守一展」は
    下の娘が見てみたいと言い出したので
    学校帰りに一緒に行ったのですが
    この絵を見た帰りなぜか
    私にはめずらしく 娘の事がとても愛おしく思えたのでした。

    絵を見て感動するという事は
    人の心にゆとりを与え 気持ちを素直にするのかもしれません。


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    子育てに行き詰まったら 美術館へ・・・・(笑)
  
    5月27日までやってます
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by acute-97 | 2012-05-07 21:44 | 美術館

魅惑の水玉



   草間彌生さんの作品といえば
   直島という島にある大きなカボチャのアートを知っているだけでした。
   穏やかな瀬戸内の風景の中に突如として現れた異質なモニュメントは
   当時の私にとてもインパクトのあるものでした。
   
   今回 国立国際美術館でみた草間彌生展は さらに素晴らしいものでした。
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   彼女は小さい頃から幻覚が見え その幻覚から逃れるために
   ひたすら絵を描き続けたと言います
   それが同じ形が永遠と繰り返される形であったり 
   とめどない水玉だったりするのです
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   その後 精神科医の西丸四方や瀧口修造との出会いによって 50年代に単身NYに渡米し
   次々と活動の場を広げて行きました。

   彼女の絵をじっくり見ていると
   いつの間にか自分自身も何か違う世界に引き込まれたようになって 
   ふと我に返ると 今私は何を考えてこの場にいたかしら?と
   まるでトリップをしたような不思議な感覚に襲われました。
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   80歳を過ぎているとは思えない斬新さ 
   おしゃれな感覚は 昔なかなか受け入れてもらえなかった彼女の感性が
   今やっと時代にマッチしたのではないでしょうか?
   
   生い立ちを知るとポップアートやアバンギャルドな作品と言ってしまうとあまりにも
   軽々しいいい方に思えてしまうそれは苦悩な幼少時代だったようです。
 
   今でこそ個性を尊重する時代になったけど 目立つことをすればとがめられ
   みんなと一緒でいることを強制された幼少時代が 窮屈でつまらなかったことでしょう。
   
   でも いい子でいなくちゃと言う強迫観念に負けて その他大勢の
   結局無難な 普通の人生を歩むか・・・

   それでも描きたい 表現したい 想いを貫き通した草間彌生はやはりすごい・・・・
   
   
   
   一緒に出かけた大学時代の友人と・・・
   
       ここまで いってしまわなあかんな・・・私らまともすぎやわ・・・


   はりっきって水玉の服着て
   電車の中でふりかえられる そんなもんじゃ甘いってこと・・・・



















   
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by acute-97 | 2012-02-24 00:04 | 美術館

バブルのアート



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  バブル全盛期のあの頃 
  東京へ出張に行ったある日 青山を歩いていたら 
  凄い人だかりの店に長い行列が出来ていました。

  興味深々でも 列に並ぶなんて関西人魂がゆるさなくて
  ずかずか店の前までいって 思いっきりのぞきこんだのです
  それが今いま思えば 「キース・へリング」のポップショップでした。

  はは~ん 東京は田舎者ばっかりやから 
  こんなこどもの描いたようなイラストに 行列まで作るのだわと
  田舎もんの私は そう思いながらも
  何か新鮮で インパクトのあるそのアートが 気になりました。
  
  その後ニューヨークでの彼の活動を知り
  作品をちゃんと見てみたいなと思っていました。
  が・・・何カ月かして東京土産に
  ハイハイしているラディアントベィビーの マグカップをもらった時には
  しっかりと安っぽいブランドになり ここまで有名になったんだと・・・
  なんだか そのマグカップはとても陳腐なものに思えたのです。
  
  まるで授業中に 教科書の角に描き続けたパラパラ漫画の様な 
  誰でも描けそうなモチーフに目を着けて 
  上手く商売の戦略に乗せたわねと
  なんだか面白くない気持ちでした。

  私の性格がいがんでるのか
  そっれきり キースへリングを封印してしまいました。

  日本でブームになったものは すぐに飽きられ
  最先端=おしゃれ→→流行遅れ=ダサいとなり
  いつの間にか パチモンのグッズも街から姿を消しました。


  あれから23年・・・
  家のすぐ近所の公園の掲示板で 
  不釣り合いな蛍光色なポスターを見つけました。
  それは伊丹市立美術館で開催されている キース・ヘリング展のものでした。

  なぜだか とても甘酸っぱい気持ちになり 行ってみました。

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  久しぶりにみると とても新鮮でした
  
  そして 彼が活動を始めて32歳にエイズで亡くなるまでの 
  全ての作品と日記を観ながら ひも解いていくと
  とても奥深い意味がありました。

  彼がなぜ サヴウェイ・ドローイングを長い間続けたか?
  どうして ポップショップを開いたか?
  

  「アートはみんなのもの」
  「大衆はアートを観る権利がある」
  「大衆にはアートが必要だ」
  「アートは大衆を無視した 少数のブルジョワのために作られるべきではないいんだ」

   恥ずかしいくらい何も知らなかった私・・・
   でもあの時 何人の日本人達が彼の本当の作品に対する思いを知って
   あの行列にならんでいたでしょう?

  もし少しでも彼の事をバブルに上手に乗っかった商売人と思う気持ちがあったら
  ぜひ観に行ってください。
  (そんなひねくれた見方をしていたのは私だけかもしれないけれど・・・)
  彼の本当の伝えたかったメッセージを感じ取れるはずです。
  答えはあなた自身が感じてください。
  
  特に 前から見たかった彼の原点
  ニューヨークの地下鉄の広告版に落書きして メッセージを大衆に伝え続けた
  「サヴウエィドローイング」が今回観れたのはちょっと感激です!
  やっぱり 面白い!好きです!
  でも結局・・・ 
  どんな奥深い意味があれ
  その作品が好きかどうかで いいのですよね。

  ニューヨークと言えば
  プライベートで初めて一人で行ったのがNYでした。
  地下鉄は絶対乗ってはいけないと言われたら 乗りたくなるのが私です。
  遭遇したかったな キースの落書きに!
  ドキドキの想いは今でも覚えています。
  刺激的な街での刺激的な自己表現・・・
  マンハッタンではなんだって出来そうな なんだって手に入りそうな魔法がありそうです。
  その魔法にみごとにかかったキース・・・
  昔 好きでなかったのは魔法にかかることなかった私のジェラシーかもしれません。

  
  
  でも・・・
  結構 ボロもうけしたんちゃぁうん??
  やっぱり私 ひねくれてる?!






  開催している伊丹美術館の周辺もとても素敵です
  同じ敷地内にある伊丹郷町館は
  重要文化財に指定されている江戸時代の酒蔵で 今梅盆展やってます
 
  
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 なんと樹齢100年の梅です
  
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  キース・ヘリング展は
  2月26日までやってます
  中小学生以下はココロンカードで無料で入れます

  寒い冬 お子さんと一緒に行かれてはいかがでしょうか?
  
  あったかいハートになれますように・・・・













 
  



  
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by acute-97 | 2012-02-02 17:47 | 美術館

まばたき

  
   
  久しぶりに雨でした。
  そんな中 京都に出かけました。

  目的は別にあったのだけどたまたま通りかかった京都現代美術館の何必館で
  ROBERT DOISNEAU 展が開催されていました。
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  ドアノーという名まえは知らなくても「市役所前のキス」という
  モノクロの写真を観たら ご存知の方も多いのではないでしょうか?
  昔 広告でみた事があり懐かしくなってチケットを買いました

  ロベール・ドアノーは 雑誌ヴォーグやライフなどに 写真を提供しながら
  生涯に渡りパリに生き パリの人々を撮り続けました。
  「写真は創るものではなく探すものだ」と言っていた彼の言葉の中に
  日常の何気ない出来事が 彼の一瞬のまばたきによって
  ドラマティックに写し出されいました。
  何より写真につけられている題名がとてもおしゃれでユーモラスです。
  彼にはコピーライターとしての素質もあったのではないでしょうか?
  
  特に子どもを被写体にしている写真はとても微笑ましく
  こころ温まるものでした。
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  そしてこの写真につけられた題名は

  「はじめての先生」


  
  初めて ドアノーのおしゃれなモノクロ写真を観た時は とても感動し
  影響され まねっこをして撮影し モノクロで現像してみたりもしていました。

  その当時デジカメもプリンターもなかった時代です。
  今は簡単にカメラでモノクロに出来ますものね。

  あの頃・・・
  自動で4枚連写してくれる証明写真の小さなブースに
  彼と二人で入り こっそり撮ったものです。
  
  


  ん~~~???そや!
  あの頃 「そんなん無駄や」とか言わずに、嬉しそうに 証明写真とってたよな?
  
  え!!どないなん?!!!!













  
  
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by acute-97 | 2012-01-22 01:25 | 美術館

感じるこころ

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 私の好きな美術館のひとつに滋賀県の「佐川美術館」があります。
 まるで湖の中にぽっかり浮かんだ様な外観が とても美しい美術館です。

 平山郁夫氏や佐藤忠良氏の作品が常設されています。
 
 中でも佐藤忠良氏は宮城県生まれの彫刻家で 
 躍動感あふれる肉付けで堅実なフォルムが 
 生命感あふれる作品として印象的です。
 私はもともと具象の彫刻には あまり興味がなかったのですが
 かの有名なロダンやマイヨールより生命力を感じました。
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 そんな力強いイメージとは対照的に絵本の挿絵も沢山手がけておられ
 一年生の国語の教科書に今でも載っている
 「おおきなかぶ」の挿絵もされています。
 おじいさんがかぶをひっぱって
 おばあさんがおじいさんをひっぱって・・・
 という話はご存知の方も多いのではないでしょうか?。

 そんな佐藤忠良氏は美術の教科書も書かれていて
 美術館の上映コーナーの片隅に 
 小中高のそれぞれの教科書の序文に寄せた文章が
 パネルで展示されているのですが
 「なぜ美術を勉強するのか?」について
 そこに書かれている言葉がとても 深い~~~!!! のです。
 とても長くなるので
 一番わかりやすい小学生に向けた言葉を紹介します。

    
    しんけんに、絵をかき、ものを作り続けていると、
    上手になるだけでなく、
    人としての感じ方も、育ちます。
    このくり返しのなかで、
    自然の大きさがわかり、
    どんな人にならなければならないかが、わかってきます。

 

人としての感じ方を育てるなんて 大それた事は私には出来ませんが
 美しい物を美しいと感動できる心は
 地球を守り 人を愛し 何事も大切に出来る心を育む事が出来ると
 平和な世の中になるのではないかなぁと思ったのでした。

 
 あまりにも感動し涙ぐむ私に 
 あきれ返った家族は
深い~~のレバーは押さず

 「美しいだけでは飯は食われへんで」
 
 話した私が悪かったんやねぇ・・・・


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by acute-97 | 2012-01-16 00:44 | 美術館

まぼろしの美術館

  
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   平成29年に 国立国際美術館の隣に大阪市立近代美術館が完成する予定です。
  
  将来二つの美術館が隣り合えば お互い協力して展覧会を一緒に開催する日も
  夢ではありません。
  前平松市長がとても力を入れ 大阪市は200億円以上の価値と言われる
  それは素晴らしい絵画を収集されてました。

  がしかし・・・市長が変わってしまったのでもう期待はできません
  私は慌てて今国立国際美術館で行われている「中之島コレクションズ」を観に行って来ました。
  
  この展覧会はまだ公開されていない大阪市立近代美術館の貯蔵作品と
  国立美術館の作品を一緒に公開しています。
  
  まるで教科書のように わかりやすい親しみのある作家達の
  またこれも誰が見ても知っている作品が
  一挙に公開されていてとても観やすい作品構成となってます。

  例えば市立近代美術館からは佐伯祐三の郵便配達 ユトリロ マリーローランサン ダリや
  マグリット。
  そしてわたしが感激したのは モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」。
  モディリアーニが瞳をかくのは とてもめずらしく
  その澄んだ眼差しは こちらを見据えて魅了します。

  国立国際美術館からは ピカソやカンディスキー マンレイそしてアンディ・ウォホール。

  こんなに素晴らしい作品の数々を一挙に観ることは もうないかもしれません。
  私は たまたまこの展覧会を 他の美術館で知ることができましたが
  あまり宣伝もされておらず 国立国際美術館の外にもポスターなどなく
  全く告知されていないせいか 美術館はガラガラでした。

  この実績をみて 新しい市長さんが設立中止にしなきゃいいけど・・・・
  文化の育たない都市は人も育ちません。
  感性は値段の付けれない物なのです。
  わかってくれると信じてます 橋本さん!!!!!



  12月11日までやっています。
  あと少ししかないけど ぜったい観た方がいいです!
  特に絵の好きなお子さんにはこんな勢ぞろいをいっぺんに見せてあげれたらすごくお得です!!

  帰りには中之島あたりをお散歩するのもいいですね。
  
  
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by acute-97 | 2011-12-06 23:23 | 美術館