恋するガーデン
ちょうど一年前に 父と 彫刻家の山口さとこさんの個展を観に行ったお話は
以前の「自由な微笑み」でも紹介させていただきましたが
その時に ガーデンを作っているので 完成したらぜひとも遊びにいらしてねと
さとこちゃんに 誘っていただいていたのです。
今回やっとその機会に恵まれ 父と亀岡まで行って来ました。
詩人であるお母様の「山口三智」さんの名まえをとった「ミチ・ガーデン」は
石の彫刻家 故「山口牧生」さんと 娘の「山口さとこ」さんの作品が
自然いっぱいの中常設されていて いつでも誰でもみることができます。
二つの小さな池にはモリアオガエルが卵を産みつけ
さとこちゃんのつくった大きなワニが睨みをきかせて見張ってます。
ガーデンのメインともいえるの牧生さんの大きな長い二つの石が組合わされた作品に
「うゎ~滑り台みたい!」と言う娘に
そーよ滑っていいのよ!どんどん遊んでちょうだい!というさとこちゃん
溝のくぼみがあるような長い彫刻は この夏そうめん流しでもしましょう
と娘と盛り上がっていました。
牧生さんは かしこまって彫刻を観るのではなく
どんどん よじ登ってさわってふれて 感じてほしいと言われてたそうです。
とても抽象的で大胆な作品にもかかわらず なぜか温かみを感じるのは
そんな作者の想いがこもっているからかもしれません。
雨上がりの「ミチ・ガーデン」は自然が洗われて眩しいぐらいの新緑で
しっとりと濡れた 石の彫刻は何とも言えないいい艶を放ち
澄み切った空気は心地よく いつまでもそこに居たい想いになりました。
今は 宣伝も何もしていないのですが
いつでも誰でもミチガーデンは観ることができます。
こんなに素晴らしい作品たちを一挙に見れるなんて凄いことだと思います。
ぜひ 一度訪れてみてください。
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「 お腹の黄色い蛇とお友達になってね レモンちゃんって名前をつけて
仲良くしてたのにどこかにいってしまったわ」
と 物語を聞かせるように やさしく娘に話すさとこちゃんを見ていると
このガーデンの造成を 全てひとりで計画し実行してしまうパワーが
どこに潜んでいるのか 不思議に思えます。
でも一年前にお会いした時よりキラキラされていて
まるで恋するオーラがガーデンに舞い降りて来ていた様でした。
今回久しぶりの父とのデートでしたが
小さい頃も良く映画や美術館に連れて行ってくれました。
私はいつも 父と二人になると
わざと父を困らすようなことをしたり言ったりしてました。
たちの悪い娘だったと思います。
それを父がどう対処するかを確認しながら
これでもかこれでもかと エスカレートするわたしを
いつも父は決して怒ることなく
一生懸命諭し 私の全てを受け入れてくれてました。
そして いつも私は自己嫌悪と安堵感でおさまるのでした。
今思えばそれが私の愛情確認だったのでしょう。
その頃のことを思い出すと父に申し訳なく思います。
されど B型の父・・・
そんなことは全く 微塵にも覚えていないことでしょう。
by acute-97 | 2012-06-21 23:24 | お出かけ