人気ブログランキング | 話題のタグを見る

HELP ME!

 佐伯祐三の絵をみたのは随分若い頃でした。
 何の知識もなかった私は 彼のイラストの様なパリの風景画は ルノワールやモネなどより
 ちょっとこ洒落てる イケテル感じがしていました。

 初めてパリでポスターが貼られたカフェたるものを見た時 
 「うぉ~佐伯なんちゃらの風景がみたいやん!」
 と感激したのを覚えています。

 今回平成29年に国立国際美術館の横に設立されるはずの(橋下市長たのみますよ!)
 大阪市立近代美術館建設準備室が 元出光美術館で開催してる
 「佐伯祐三とパリ」展に行って来ました。

HELP ME!_e0228380_1221361.jpg
 
 
 今回初めて知ったのですが彼が大阪出身だと言う事
 1920年代にパリに渡り30歳という若さで逝ってしまったと言う事
 しかもパリで過ごしたのは2年余りでその間に作品を描きためたと言う事
 私は彼の人生にとても興味深いものを感じました。

 80年以上も前の感覚とは思えない大胆な構図に
 重厚な印象を持ちながらも躍動感あふれる作品は
 彼のパリで描くことのできる喜びが伝わってくる様です。

 今の時代でさえ 心躍るパリです。

 あの時代にパリに渡りアトリエを持つという事は夢の様な話だったでしょう。
 日本人の感覚とは思えない彼の作品は
 パリに住み 現地の裏側を知ってこそ描けるものだったことでしょう。

 余談ではありますが 祐三さん今見てもかなりのイケメン!
 はかなげな聡明そうな線の細い物静かないかにも芸術家タイプは
 体育会系元気印丸だし!しゃべらないと寿命が縮まる口うるさいおばはん化した家族とは
 180度違う 私好みです。
 イケメンでパリに住むおしゃれな画家・・・ 
 図録には 一言も書いてはありませんでしたが
 さぞかし おもてになったことでしょう・・・
 あの時代パリで巡り会っていたら・・・


HELP ME!_e0228380_9274254.jpg


 
 前にもお話しましたが昔仕事でパリに何度か行きました。
 20年以上も前のある日 昼から自由時間をもらい 
 一人で地下鉄に乗って マレ地区のピカソ美術館に行きました。
 日本ではありえない建物自体がアートの様なその美術館は
 とても 衝撃的でした。

HELP ME!_e0228380_123252.jpg


 すっかり熱中してしまった私は 夕食の集合時間が過ぎているのに焦りました。
 慌てて地下鉄に乗ったのですが何分フランス語・・・
 来た道を帰っていたつもりが全く違う地域に行ってしまった様です。
 とにかく電車を降り 地上に出ると冬のパリはすっかり暗くなっていて
 全く自分がどこにいるかわかりません。

 ここはどこ?私は誰?の状態になり地図をもってアタフタ・・・
 とにかく タクシーが通る広い道まで出ようと路地をウロウロ・・・
 どんどん不安になってくると
 周りの人間達が みんな人さらいに見えてきます。
 
 
 「日本人美人デザイナーパリで行方不明!!!」
 キャー!!!テレビ取材とか来たりして!
 
 大学時代のお友達のお話です
 「彼女はとてもやさしい人でした。でもタイでも勝手に出かけて
               現地の人にホテルまで連れて帰られてましたよ」
 高校時代のお友達のお話です
 「彼女はとても明るい人でした。でも修学旅行のサンフラワーの中では
           部屋から脱走して夜中廊下で正座させられてましたよ」
 中学時代のお友達のお話です
 「彼女はとても楽しい人でした。でも林間学校の肝試しの時 
        コースと違う道を行っていなくなっていましたよ」
 
 お母様のお話です
 「あの子はホントはいい子なんです。でも小さい頃 怒られると外に飛び出していってましたよ
  でも飼っていた犬がすぐに公園にいるあの子を見つけて連れて帰って来てましたから
  遠くには行ってないと思いますけど・・・そのうち帰ってくるんンとちゃいますかぁ?」

 あかん!あかん!
 こんなことが国際的に有名になったら 嫁にいけなくなってしまう
 なんとしてでも帰らなければ・・・

 やっとの思いで タクシーを捕まえ「オテルド・ルーブル」と言うと
 何やら「ヴジュジュジュイ~!!!」とまくし立てられて怒られたけどわからず
 結局タクシーに無理やり乗りこむと 
 路地を一つ越えたところで下され・・・

 ふと見上げるとホテルでした。

 上司の小川さんに「どれだけ心配したか~!!!」とめちゃくちゃ怒られました。
 寒空の中ホテルの前でずっと待っていてくれた小川さんの真っ赤なほっぺを見て
 つくづく帰ってこれてよかったと思いました。


 今ではショッピングモールの駐車場に停めると なかなか車にたどり着けません
 そのうち 社員証書ならぬ 自宅の住所を首からぶら下げる日も近いかも・・・・













 

by acute-97 | 2012-07-22 01:42 | 美術館