子離れの旅 part1
秋は何かと連休が多く 毎年近場へ一泊の旅行にでます。
もう大概のとこは行きつくしているので 今年はどこいこ??と考えてたところ
スクラップの生徒さん情報で 岐阜の白川郷がとてもよかったとのこと。
さっそく奥飛騨温泉に予約を入れました。
旅行の計画を家族につげると
上の娘が「クラブあるから行かれへんやん!」
「家族旅行やねんからクラブぐらい休めや!」と父親
「ムリ!もうすぐ初めての試合やから休んだらエースなられんようなる!」
「たかがクラブ 遊びやないか!家族とどっちが大事やねん!」
「クラブに決まってるやろ!遊びとちゃうわ!大っきらい!」(号泣)
「お前の娘やなんとかせ~~~!!」
オマエノムスメデモアルヤンカ~~~
家族旅行を中止かクラブ休ませるか?・・・・他の選択肢は??
そや!!!! ほなあの子だけ留守番させたらええねん 私らだけでいこ~!
「お前は自分勝手やな~ ホンマ冷たい女や 家族がバラバラになる!」
ほんま熱過ぎるねん!大げさな!とは口には出しませんでしたが・・・
クラブの顧問の先生は私がかつてさんざんお世話になった恩師でもあるので
電話して「どないしょ~~?」と相談すると
「本人が留守番するって言ってるならそうさしなさい!
心配せんでもあんたの子供とは思えへんほどしっかりした子や!
おばあちゃんも同居してはるんやから 嫁のあんたから頭下げてお願いして!
親離れ子離れのいいチャンスや これでまた子供も親も成長出来るから!」
タミ子先生の一言で家族も納得し 無事出発するはこびになりました。
(いつもながら前置き長すぎ)
「ちゃんと戸締りしてね!狼が来ても絶対開けてはいけませんよ
うちには隠れるほど大きな時計ないからね」
「大丈夫!狼よりママの方が怖いから!」
さあいざ出発!と思いきや 車のバッテリーが上がってしまいバッテリー交換へ・・・
今どきバッテリーなんて上がるか?
神様が娘一人置いていくないうてんちゃうかな・・・
狼がおばあさんと娘を食べて昼寝してても お腹をよう切らんけど・・・
近所に猟師もおらんし・・・
え?それはあかずきんちゃんの話??
いやいや 岐阜の山奥でならなくて良かったと思いましょ~!と
どこまでもポジティブな私たち
うわ~~一人っ子みたい!と喜ぶ下の娘
ケンカせんでおとなしくていいわ~と私達
時間がたつと車の中で退屈しだし 「ねえねおったらな~」といいだし
お昼ごはん時には 「ねえねやったらこれ食べるで」
お土産物屋では「ねえね好きやろな~」と・・・
いつもはケンカばかりしている妹が一番気にしているようでした。
白川郷は世界遺産に登録されただけあって藁ぶきの家が沢山あって
今でもそこで実際の生活をされてるらしいです。
雪が落ちやすいように急斜面に設計された屋根や風向きを考慮して南北に面してたりと
昔の人の知恵が生かされてます。
白川郷一の規模を誇る和田家は重要文化財に指定され
古民具の展示などで当時の裕福さがうかがえます。
どこを撮っても絵になる風景で半日くっつり堪能しました。
夕暮れ時白川郷を後にし ふと下の娘が「ねえねどうしてるかな?」
電話してみるとばあばとショッピング中でハイテンション!
ばあばがひとりでかわいそうやから服買ってくれた!
思ったより本人はけろりとしていたのでひと安心。
その日の宿は奥飛騨温泉の「山ぼうし」
高山の古民家を移築した10室だけのこじんまりとした宿でした
いろりを囲んで食べる郷土料理は大変おいしかったです
「ねえね おったら喜ぶのにな~」
兄弟と一緒に育っていない私にはいつもこの世の終わりの様にしてケンカする姉妹でも
ちょっと離れると こんなに寂しがるものなんだと正直驚きました。
ふとんに入っても「ねえね怖がってないかな~」と・・・
一番離れられないのは 妹だったようです
そうなんです 上の娘は異常に怖がりで暗い所に一人でいれないのです
思ったよりあっさりしている留守番の娘にメールで
暗闇に気をつけや!とちょっと意地悪な気持ちになってしまう私は
大人げないでしょうか?
by acute-97 | 2012-09-30 23:01 | お出かけ