フランスネーム命名
50歳までにもう一度パリに行くと決めてから・・・
3人の友人にフラれ 結局一人で行くことになったものの
まだ家族で約一名 許可が必要な人がいた・・・
どないゆうても嫌味言われるのは覚悟。
OKがでたらそれでもうけもの。
勇気を振り絞って 「お願いがあります」 と頼んだら
行くのはええけどお弁当もご飯もできひんよ 洗濯ぐらいはするわと
なんとあっさりOK!
へ??????どないなってんの?
やった~~~~!ありがとうございます!
え~人やん! さすが器がでかい!伊達に歳とってません。
嫌味ひとつなく反対にチョーご機嫌!
ず~~と悩んでたんが嘘みたい!
これで思い残すことはない!
やっと気持ちも晴れ いそいそ準備に
ご飯ぐらいつくっていきます!何か月分でも!
カレーにシチューにハヤシライス ハンバーグ etc・・・
全部冷凍して温めれば食べれるようにして出発の前日はまるで仕出し屋さんの様でした。
結局 荷物の用意できたのは 朝4時
ホントどんな時でも ぎりぎりになってしまうのです。
朝・・・・
家族のみんなに見送られて
うっしっし~~朝からアルコール飲み放題! まずはシャンパンからやね~~
そういや 私 子供産んでから 初めて家空けるやん。
朝帰りはあったとしても 一泊すらない・・
へっ? 大丈夫?私・・・
空港の荷物検査を通り 夫の姿が見えなくなって ひとりになったとたん
実は
涙が止まらなくなって
顔がずるずるになってた私。
一生の別れでもあるまいし・・・
なんで泣けてくるのかはわからなかったけど
感謝の気持ちと・・
不安の気持ちと・・
ちょっぴり寂しい気持ちでいっぱいになってしまいました。
12時間のフライトは スパークリングワインにビールに赤ワインを仇のように飲みまくり
案外あっという間で 目が覚めたらシャルルドドゴール空港に無事着陸しました。
さっき泣いたカラスは・・・
久しぶりのドゴール空港に大興奮!かっこいい~~!あの時代にこの建築!
やっぱりフランスはアートの国!トレビヤ~~~ン!!
やっぱり鉄腕アトムの世界や~~(タイムリーにはみてませんよ)
え??
荷物自分で運ばなあかんやん
重い!
いつも家族旅行の時は女王様でハンドバック一つの私
え~~?出口ってどこなん?
いつも 何も考えずにどっかに着いてた。
日本からネットで予約していたタクシーの待ち時間まで30分ほどあるので
前もって調べていた 空港にあるフランス観光案内所で
パリのほとんどの美術館が何度でも入れる ミュージアムパスを買いに行きました。
4日間の通しのパスで確か54€だったはず
すんごいめんどくさそうな態度もあらわな窓口の担当者は
4DAY プリーズ と伝えると200€のレジの表示
「はぁ??????What`s??Way? なんで?おかしいやん!」と
フランス語は全くわからないし 英語もチョー片言なので
つい出てしまう日本語 というより関西弁!
「ここに54€ってかいてるやん」とパンフレットを見せながら
外人に負けないくらいのオーバーリアクションでむち打ちにあったくらい首を傾けると
「あ~そうやった?じゃ54€」
てな感じでレジを打ち直した担当者・・・
ひえ~~???いきなりですかぁ?
こんなとこでボリますかぁ~~?
公的な場所ではないのですか?
くっそ~~~~!おばはん一人やって思ってなめられたもんや!
絶対フランスの日本大使館にちくってやる!
つくや否やの攻撃に 身も引き締まる思いで
みんな だまそうと思てる思え!という家族の言葉を思い出し
人相変えて「オラオラかみつくど~~仮面」をかぶりました。
あまりにもの突然の攻撃で 世界共通店員だまらすフレーズ
「クッジューテルミーユァネームウ~~?」を言いそこねた
もう少しでお得と思ってたパスで損するところだった!
一難去って・・・・
迎えのタクシーがこない・・・10~20分は交通事情があるでしょう。
でも30分を過ぎても それらしき迎えはみあたりません。
待ち合わせ場所を間違えてるんちゃう?何度も確認し…
え~~?もしかして英語のサイトやったからなんか記入ミスでもした?
オーダーが通ってないとか?
でもバウチャーメールで来てたし・・・
どないなってんの?
電話してみよう でも英語かフランス語しかあかんって
英語通じるかな?ドキドキ・・・
すると 電話の向こうでフランス語のアナウンスが流れブッチっと切れてしまうのです。
もしかして お金だけ振り込んでだますとかいうやつ??
50分を過ぎたころ
学校やったら もう1限目終わってんで~~~
もうあかん!こんなん絶対こうへんわ
もう他にタクシー見つけて乗ろう
でも 白タクは絶対あかんって ぼられるで~って・・・・
ほなリムジンバス
乗り場どこなん?
荷物重たいし~~~と動き出したとこへ 「タカアシ!タカアシ!タカアシ イトミ!」
私は本来「タカハシ ヒトミ」ですが
きっと今は「タカアシ イトミ」にもなれる感じの気分・・・
「は~~い!!!アイムタカアシ!」
あまり文句を言って うざがられてホテルの前まではいけないとか言って
荷物とともに途中で掘り出されても困るし
「オラオラかみつき仮面」はちょっと脱いで
長く待った事を伝えると 自分は10分しか遅れてないと謝るそぶりもない
その時間だと聞いてきたと(普通10分遅れても謝るやろ)
どうもこのあいのりタクシーは
もう一人のお客さんのイギリスからのフライト時間に合わせてきたみたいです。
なんとまぁいい加減な
普通のタクシー代の半額近くで乗れると思ったらこのからくりか・・・
良かったら帰りもお願いしようと思っていたけどやめておきました。
安心と時間にはお金が必要だということですね。
でも待っててよかった
なんでもあきらめたらあかん!
20年まってんもん50分ぐらい何さ!
少し器が でかなったんちゃうん?!私!
大渋滞の中見るものすべてがわくわく!
30分も走ったでしょうか?パリの街の景色にあ~~~懐かし~~
そうそうこんなんやった!
ふと見るといきなり凱旋門!
ということはここは シャンゼリゼ通りや~~~ン!
「お~~~シャンゼリゼ~~(^^♪お~~~シャンゼリゼ~~♬」と
思わず大きな声で歌いだした私に ドライバーさんが伴奏をつけて歌ってくれました
遅れてきて謝らんやつやけどええやつやん!
心の広い私は許してあげることにしました。
無事オペラ座の近辺のホテルの前まで着いたものの
こ・これが3つ星ホテル???というような出で立ち
しかも改装中でガンガン工事してるではないですか?!
エレベーターは人が2人でも狭いくらい
3人だと完全ハグしながらってな感じでしかもドアは手動
二階のフロントにつくと従業員さんはとても愛想よくボンジュ~ルマダ~ム!
「オ~!タカアシイトミ!」
ノン!ノン!ノン!タカハシ ヒトミ~~
「ウイ!ウイ!マダ~ム タカアシ イトミ?」
あ~~もうええわめんどくさい~フランスネームはイトミにしときましょ。
なんだかふと嫌な予感がして バスタブは部屋についてるか?と聞くと
この部屋はシャワー室だけだという
フランスではバスタブがないことがあるから気を付けてと聞いていたので
予約の時もリクエストしたし そのあとも2回ほどホテル宛に
リクエストのメールを直接送ったにもかかわらず 通っていなかったのでした。
そのことを伝えるとコンピューターをたたきながら他に部屋がありませんとのこと
「え~~~???リアリィ?マジ?ホンマ?!
6泊もするのにバスタブないなんてアンビリーバボ~~!
私にはバスタブが必要!アイ ニーード!」
思わずオラオラ仮面をかぶりそうになった私でしたが
あかんあかん交渉の時には穏便に 低姿勢でお願いしてみましょう。
あまり私がしつこくいうので
「明日の朝早く来たら部屋をチェンジしたあげるから」と担当の子はいいました。
明日の朝またこの荷物を持って部屋変われって?明日の朝あなたはいるの?で
あなたが替えてくれるの?
「ん~~私はいない 私は今日は3時までだから」
ほんなら誰が聞いてくれるん?なんて名前の人?
あなたがそのひとに言うて確実に替えててくれるの???絶対に?約束できる?
私6泊もバスタブなしならドライスキンだから
ライク ア スモークサーモンになっちゃうのよ~(ホントは干物と言いたかった)
ややこしいおばはんジャポネがきよったぞ~~てな感じで
「わかった!わかった!とりあえず部屋を見て!この部屋もすごく素敵なのよ」と
なかば私の話を遮るように 重い荷物をひきずって部屋へ案内してくれました
部屋は綺麗だけれどかなり狭く 中庭向きの暗い部屋
やっぱりバスタブはついておらず
直立不動でしかシャワーを浴びれないような 小さなシャワールーム・・・
狭くても暗くても我慢しよう でも毎日寝る前に入浴剤入りのお風呂につからないと
身体が冷えてなかなか寝つけない私には譲れない条件でした。
こうなったら仕方がない オ~~~マイゴット!!
大きく手を挙げ頭をかかえ え~~~ん!え~~ん!と泣きまね落とし
え~~と私はナニジンでしたか?
オ~~ケ~~オ~~ケ~~!イトミちょっと待っててと 部屋を出ていくと
その子は3分ほどして戻ってきました。
レッツチェンジ!新しいキーを持ってすぐ向かいの奥の角部屋へ
ほ~らバスタブよ!あ~~夢に見たバスタブが!
やればできるじゃない!
イトミ感激!
部屋もさっきよりかなり広いし 通りに面して窓があり 明るいではないですか!
メルシ~ボクゥ~~~~!サンキュベリーマッチ!~~!グレイト!
ワンダフォ~~トレビア~~ン!ありがとう!おおきに!
なんて親切なんでしょう 知ってる限りの賞賛の言葉で喜びを表現し
日本なら三つ指ついてお礼を言いたいところ
ここはおフランス
私はバレリーナが舞台でする挨拶の様にくるっと回って特上のお辞儀をしました。
そして気持ちは形で!チップも少しはずんどきました。
どうも私が替えてもらった部屋はツインユースで
多分私の後にチェックインするはずの2人連れのお客さんの分の部屋だったみたいです。
2人であの部屋はかなり狭いよね~~すみませんね~~
その後 彼女はホテルで会う度に
ハ~~イ!イトミ!何か問題はないか?と満面の笑みで常に声をかけてくれました。
こんなそんなで やっとチェックイン
すべて片言の英語で通じたのかどうなのか とりあえずこちらの意思は通ったけど
言葉が不自由というのはホンマ疲れます。
もう少しまともに英語勉強しとけばよかった~~
すっかりイトミと改名した私ですが
フランスの方は Hの発音をしないらしく ha hi he hoを母音だけで発音するそうで
だからホテルをオテルというし エルメスはでHではじまりますよね。
エルメスと同じでHは発音せずにイトミと申しますの おほほぉ・・・
イトミって・・・昭和どころか大正みたいやん
なんもかっこええことあらへんけど・・・
まだまだ何もパリのお話ができてませんよね~~
前置きばっかりですが 飽きずにお付き合いを~~
by acute-97 | 2014-07-16 23:29 | お出かけ