本当の意味

最後の日
カズコさんが ひとみさん 薔薇が好きなら薔薇の国際コンクールが行われる
バカテル公園に行ってみませんか?と誘ってくれました。

実は以前TVで ブローニュ森の近所に 孔雀のいる薔薇の綺麗な公園があると観て
行ってみたいなと 漠然と思っていたのでした!
カズコさんは いつもピンポイントで きっとひとみさん好きそう!
ひとみさんなら喜びそう!と色んな事を勧めてくれて
会って間もないのに なぜこんなに私のことがわかってしまうんだろう
と 不思議なくらいです。

今回パリを訪れるのに この時期を選んだのは モネの睡蓮の花が咲き
薔薇の花の季節に 何とかぎりぎり間に合うかと思ったからです。
それは どちらもドンピシャで パリで散々薔薇を見ることができたのに
最後の日 バラ公園なんて素敵すぎ!

パリに来て珍しく小雨が降り 地下鉄とバスを乗り継ぎ
公園に着くと雨は丁度止み 雨に洗われた初夏の緑が 朝の光に輝いてとても鮮やかです。
公園とゆうより 森のような中を進んでいくと
ガゼボに 孔雀がいるではないですか!
公園に孔雀が放し飼いなんて さすがおフランス!
小学校の時に 飼育小屋になぜかいた よれよれのホロホロチョウとはえらい違いです
たまに来る観光客が 孔雀を怒らせて羽を広げさせようと あれやこれやと脅かしますが
もうわかってるわい!ぜ~~ったい広げたるかい!ふん!
と全く見向きもせず すまし顔の孔雀くんでした。
この公園は もともと 私の前世マリーアントワネットが(あくまで私の一存です)
義理の弟アルトワ伯爵との 賭けで造った公園だそうで
2か月以内に公園が出来上がるか?という賭けで
結局62日間で 仕上がった公園だそうです。
どちらが言い出して 結局どちらが勝った賭けなのかはわかりませんが
きっと無茶をいって 2か月で造って見せるわよ!と
いったのはマリーアントワネットでしょうね
すみませんね~~その節は無理言っちゃって~~

先を進んでいくとオランジェリーがあり 何やらコンサートが開かれてます。
とても優雅な雰囲気の中
小道を進んでいくと バラ公園になっていて沢山の種類の薔薇たちが咲き誇ってます。
季節的にも もう満開のピークを過ぎている花が多かったのですが
花弁を覗かしている薔薇は とても色っぽくてまた違った良さがあります。

今年のコンクールの大賞の薔薇だそうです。

日本では今年は特に色々な薔薇園に出かけましたが
薔薇の背景というのはやはりヨーロッパの重厚なクラシカルな建築物でこそ
とても映えるように出来ているのだなと感じました。

薔薇園を進んでいくとハーブ園があったり アーチ形になった藤棚があったり
アイリスの庭園があったりといろんな季節に咲く花たちが植えられていて
また違う季節に来てみたいなと思いました。

公園の中にあるレストランはあいにく貸し切りで入ることができませんでしたが
中庭のテラス席に座ってシャンパンなんぞ飲んだら素敵でしょうね~~
必ずもう一度訪れるために今回はお預けです。

雨が止んでホントよかったね~私たちってついてるよね~~なんて話をしながら
帰っていると 羽を開かなかった孔雀が
鳩に向かって大きく羽を広げて 雄たけびをあげてます。
トレビア~~~ン!なんて美しい!
こんな美しい生き物を与えた神様ってすごい!
やはり私だったら 花なら薔薇 鳥なら孔雀 動物なら黒豹 昆虫なら蝶
同じ生を受けるなら美しくて優雅な生き物に生まれたい
ほんならえ~~と野菜やったら? ごぼうとかはいややわ やっぱり葉物系?
綺麗で優雅な野菜って・・・どうでもいいことでした。

この公園 薔薇に孔雀と美しいものに囲まれてとっても贅沢な気持ちになりました。
やっぱりラッキーガール! (ガールでないことはわかっています)

公園を後にしパリ市内に戻ってきた私は
最後の日なので 世界一古い歴史を持つデパートという
ル・ボン・マルシェに連れて行ってもらいました。
今回 美術館や公園めぐりと呑みやで 毎日を過ごした私は
ショッピングを ほとんどしていませんでした。
このデパートは 観光客が少ないせいか セールといってもあまり混んでおらず
おしゃれなショップが入っていてゆったりと お買い物ができました。

地下の食品売り場で カズコさんに美味しいトリフ入りのお塩や
先日 連れて行ってもらったイタリアンレストランご用達の
バルサミコ酢など教えてもらいました。
なんとこのバルサミコ酢 売り場で最後の一本だったのです。
ホントついてる!
私はとられてなるものか!と神業の様に陳列棚からバルサミコ酢を
かっさらったのは いうまでもありません。
きっとすごいオラオラ仮面を かぶっていたことでしょう。
クッキーや缶詰もとてもパッケージがかわいくて 観ているだけでも楽しいです。
ここで一日居れそうな楽しさでした。
そしてカズコさんお勧めのとうりとってもおいしかったのです。

私がなによりびっくりしたのが
こちらのレジの担当者は椅子に座って仕事をしているということでした。
しかも お客さんからレジの手元に70~80センチほどレジ籠を手前に寄せるためだけに
ベルトコンベアがついていて 籠が自動で動くシステムになっていました。
日本の立ちっぱなしのレジとは大違いです。
全く動くことなく みなさんお尻に根が生えてしまいそうです。
最後の夜はカズコさんが是非にと おうちに招待してくださいました。
散々 朝早くから付き合ってもらっていたのに 夕食をごちそうしてくださるというので
申し訳ないな~とも思いながらも
その日は アーティストのご主人もいらっしゃるということで とても楽しみです。
地下鉄の終点で着いた町は とてもかわいい家が立ち並ぶ住宅街

お宅にお邪魔し 玄関から階段を上がるとアトリエがみえました。
もと印刷工場で北側の採光が入る大きな天窓が明るく広々とした部屋です。
壁には絵の具が飛び散り躍動感があります。

このアトリエの空気感があまりにもエネルギッシュで胸が熱くなり苦しくなりました。
今回パリに来て沢山の美術館で絵を見てきたけれど
こんな ざわざわ ドキドキする気持ちになったのは 初めてでした。
なんだか いてもたっても いられない。
私も何か表現したい
作りたくてたまらない
今! 今を活躍している人のアトリエはエネルギーにあふれていました。
あ・・・ このために私は来たんだ
だからパリに一人で来たんだ
これを感じるために・・・
最後の最後にやっとわかったのです。
アトリエの空気感がとても情熱的なものがあって私は思わず泣きそうになってしまいました。

私たちより17歳年上だというフランスのアーティストのジャック・ボッサーさんは
穏やかで繊細でかつ包容力のある素敵な方でした。
何よりもとてもエネルギッシュです!
お二人を見ていると 初めてカズコさんにあったときに
穏やかな心地の良い人だなと思ったのが わかったような気がしました。
ジャックに 穏やかでそれでいて情熱的に愛されてるカズコさんは
時には気まぐれなアーティストとしてのジャックを
私のたわいもない話を包み込むように聞いてくれたように
いつもサポートしているのだろうなと感じました。
素敵なご夫婦でした。
美味しいトリフのリゾットに 極上のシャンパンやワインをたらふく頂き
本当に幸せで楽しい時間でした。

前に進みたくてもずっと進めないでいる私にジャックは
「ヒトミは何がしたいの?」
「・・・・・
やっぱり・・・絵が描きたい」
「じゃ 描けばいい 答えはシンプルだよ」
言葉にしてしまえばとても簡単なことなのに 心がずっとそうはならなかった・・・
結局とりかかる前に迷ってしまう私
いつもいつも 追い立てられて焦って何もできない私
出来ない事を周りのせいにして苛立ってた私
結局自分の意思で自分にブレーキをかけて 前に進めなかっただけ・・・・
本当にしたい事
本当に求めてる事
本当に大切な事
目の前の色が変わった
ストーンって・・・
全ての色が・・・
胸がいっぱいになって
想いがいっぱいになって
バスタブもラップのおかげでいっぱいになって
パリの最後の夜は暮れて行ったのでした。

by acute-97 | 2014-08-17 06:21 | お出かけ

