
新年あけましておめでとうございます。
といいながら鏡開きも済んでしまいましたが、
みなさん素敵なお正月を過ごされた事と思います。
歳をとると毎日が早くなるといいますが、
ホントにえっ?もう年明けですか?
なんだかずっと 大掃除を終わらずに一年たってしまったという感じで
あまりにもの時の経つのが早すぎて
もしかして地球の周り方が年々早くなってしまって、
一秒が短くなっていっているのでは?と疑うくらいです。
昨年は色んな方々との出会いがあり、 色んな体験が出来とても充実した毎日でした。
こうやって幸せに新年を迎えることができ本当に感謝です。
ありがとうございます。
毎年何か新しい事を始めるのですが、
昨年はホロスコープにはまって 今勉強中です。
星の動きで 色んなことが面白いほどにわかってしまうので、
私達ってホント宇宙と繫がっているんだなとつくづく感じます。
その星によると2018年に私は大ブレイクをするそうで、
今はそれに向けての 色んな化学変化を楽しむための実験期間だそうです。
今年はどんな年になるのだろうと今からワクワクです。

アトリエアキュートでは、
昨年の暮れに とても楽しいイベントに参加させていただきました。
いつも仲良くさせていただいてるお友達に
今回お友達を誘ってクリスマスパーティをするので、
イベントとして子供たちの絵画レッスンをしてくれませんか?とお話を頂きました。
しかも私の大好きなお友達ご夫婦の経営される
神戸のイタリアンレストランパタジェさんの系列の
淡路島のカフェうみそらで開催とのこと。
実は以前に、 このうみそらにお邪魔した時美しい景色が一面に見えるこんな素敵な場所で
絵画レッスンが出来たら気持ちいいだろうなぁと思っていたので
え?ホントに?とびっくりすると共に、とっても嬉しいお話でした。

今回せっかくならママも一緒に参加していただこうと思うと
30人近い大人数になりました。
はてさて・・・
何をしよう・・・
生徒さんは3歳から小学生4年生まで年齢も幅があり、
今回初めてお会いする生徒さんで
みんながみんなアートに興味があるかどうかわからない。
あまり難しい事をしても楽しくないかも・・・
クリスマスツリーを作るなど工作は誰でも簡単に制作しやすいし、
出来上がりがイベント映えするからいいかも・・・
でも私が教えなくても材料さえあれば 結構誰が教えてもどこでもできる事・・・
せっかくわざわざ来てもらえるなら、
よそでは習えないような専門的な絵画の基本をやりたい。

色々考えて、
こどもがママの顔の絵を描くというのはどうかしら?
大好きなママの顔をよく見て描く。
ママもできればこどもの顔を描く。
いつもアトリエのこどもたちに 写生や静物を見て描くとき、
私は見て描くのよ~~
頭で勝手に考えて描かないよ~!
見て!見て!見て!
自分でつくって描かないよ~見てね!と何度も言います。
大好きなママを描くために見る。
その度に ママは自分を見つめてくれる。
自分を見つめてくれるこどもたちは、どれだけ幸せか?
自分を見つめてくれるママは、どれだけこどもを愛おしいと感じれるか?
なんて幸せな時間になる事でしょう!
アートを通じて、親と子が互いに いっぱい愛を感じてくれたら・・・
それは私のアートを通じて世界が幸せになってくれたら という基本にぴったり!
よし!これでいこ!
そうは決まっても、人の顔を描くというのはかなり技術的には難しい事。
アトリエのこどもたちはある程度の基本が出来てるから、難なくこなすけど
今までものを見て描いたことのない子たちはどうなんだろう?と
そして楽しんで描くという一番の目的は大丈夫かな?と色々と不安に・・・

うちの高2と中2の娘たちにこんなん描けると思う?と私が作ったサンプルを見せて聞くと
そんなん絶対無理やで
大体丸かけるん?線を描けるん?絵の具なんて使ったらぐちゃぐちゃなるで
ほなあんたらでシュミレーションさせてや
え~~?めっちゃいや~~!
うちの娘二人はそれこそ今まで私が絵を横で描いていても興味を示さず、
私も何も教えてこず 全くのど素人
だる~~と言われて
この楽しさを親である私が伝えられなかったことに今更ながら後悔しました。
娘達相手に頭の構造や目の構造など説明しても
(以下の会話は関西弁のイントネーションでお読みください)
せんせぇ~うちのお母さん目と目がすんげぇ~離れてるんですけどぉ~~
せんせぇ~~うちのお母さんごっついおでこ広いんですけどぉ~~
せんせぇ~~お母さん鼻低すぎて、鼻の穴しか見えませ~~ん
とまるでやる気なし
もう!今ボケはいらんねん!笑いとらんでええねん!ちゃんとやってやぁ!
わ~~!そんないいかたしてええん!?
生徒泣くで!そんなんゆうこときく子ばっかりとちゃうかもやで~~
そんなシュミレーションはいらんねん!
なんとか、描き方を順次教えながらも 顔が描きあがったものの、
こんなん小さい子には無理やで~ 難しすぎるわ~
絵の具は絶対やめた方がいい
むちゃくちゃなるで
と厳しい意見の娘達・・・
でも赤青黄色の三原色でどんな色でも作れるという事を、
説明を聞くだけでなく 各自が自分で混ぜて体験して発見してくれたら・・・
多くの幼稚園ではこどもたちに色を混ぜることをさせず
出来上がった色をそのまま塗らすことをさせているので
色を作る楽しさや、色が作れた時の感動を、どうしても体感してほしかったので
ドロドロ覚悟で 水彩絵の具を使うことにしました。
100回の説明を聞くより、一度の体験で感動すると二度と忘れないものだから。

後はデザイン的要素も体験できるよう、
額ブチは、自分の好きな色の短冊の紙を組み合わせて選んでもらい
手先を使う工作的な要素も入れて、キラキラスパンコールを選んではりつけて
好きなリボンも選んで台紙に付け、後々壁に飾って楽しめるようにすることにしました。
後は興味を示してくれる様に教え方次第・・・
飽きないようにテンポよく 色々な手法を楽しみながら
達成感の得れる形で仕上げる事を考えて・・・
とにかく楽しんでもらおう!
それが一番!!

レッスン当日は、お天気も良く
元気なこどもたちと若くてきれいなママたちが、集合してくれました。
「今日は上手に描くことより楽しんで描いてください
そしてママの顔をよく見て描いてください」と最初にお話をしました。
いつもは8名までの年齢別のこどもたちだけのレッスンで、
一筆一筆に目が届くような体制ですので
今回はどうなる事やらと思ってたのですが、
みんなお話は黙って真剣に聞いてくれるし
指導した通りに描いてくれるし
絵の具を混ぜてちゃんと上手に色を作って丁寧に塗ってくれて
じっと座ったまま飽きずに取り組んで
最後まで根気よく仕上げてくれて
本当に素晴らしい力を発揮してくれたこどもたちにびっくりでした。
こどもってとてつもない能力を持っているものだと
改めて感じることが出来 感動させてもらいました。
ありがとうございました。
急遽、無理を言ってお手伝いを頼んだお友達や
企画のお友達、そしてママたちのサポートのおかげで
とてもスムーズにレッスン出来て心配が嘘の様でした。

出来上がった作品は、どれも完成度の高く素晴らしい出来でした。
心残りは、小学生のお姉ちゃんたちにもっと細かく指導してあげたかったなという事。
どうしても人数の多い小さいお子さんたちのペースになってしまい
もうひとランク上の影の色の作り方や付け方を、詳しく伝えたかったなという思いがあります。
細かいところまで行き届かずに、色々ご不便もかけたと思います。
でもママ達もとても協力的で、温かくこどもたちを見守ってくださり感謝です。
おかげさまで 素晴らしい経験をさせていただき とてもいい勉強になりました。
後であの時こうすればよかった。
こう進めた方がよかった。
ああ言えばよかった。 と自分なりに色々と反省点がありました。
多くの至らない点も今後生かせるようにしていきたいと思います。
皆さんのおかげで素晴らしい時間を一緒に過ごさせていただくことができ
本当にありがとうございました。

今回、とても素敵なママたちに巡り合えて幸せでした。
どうかこのまま、こどもの感性を育ててください。
きれいなものを見て、ママが感動してきれいだね と声に出して教えてあげてください。
きれいなものを見ると心地よい、うれしい、楽しい、と感じ
そこから幸せと感じる豊かなこころが生まれるのです。
ものに感動できる豊かなこころが育つとこころ優しいこどもに育ちます。
知識や技術もとても必要です。
でも人はそれだけでは生きていけないのです。
人にはこころ、感情というものがあります。
こころで感じたことを言葉にして、人に伝えます。
人の気持ちを考え自分の気持ちを伝えなければなりません。
いかに人とのコミニケーションをスムーズに運ぶことができるか、ということは
社会に出てからとても重要になってきます。

感性は小さなころからママが育んであげれること。
多くの感動する実物を見せて体験させてあげてください。
映像ではなく、本物を観察して、体感して、実感して 感動させてあげて下さい。
すぐに結果はでません。
こころにゆっくりと豊かに蓄積されていくものです。
感性は一日にしてならず、です。
豊かな感性のある子は想像力が身に付きます。
想像力が養われると、人の喜びや痛みを考えれます。
未来の自分を思い描くことができます。
そしてこころの健康なこどもに育っていきます。
人のこころがわかる優しい人に
自分の未来が明るい未来になると思える人に
みんなが心豊かになり、そう思えると
この世の中は、平和に幸せになると思うのです。

私の尊敬する方に、教えていただいたのですが
100匹目の猿というお話をご存知ですか?
ある島に生息する一匹の猿が
お芋を海水で洗って食べると始めた賢い行動が、集団の中に広がり、
群れ全体の新しい知恵や行動形態として100匹目に定着したとき、
その行動は、まるでそれが秘密の合図であったかのように
その島の外の距離や空間を超えてあちこちに瞬間移動し、
多くの仲間に伝わり、広がったというお話。
ある行動、考えなどが、ある一定数を超えると、
これが接触のない同類の仲間にも伝播するという現象だそうで
こんな風に一人一人の意識が変わり
ある一定の人の思いがつながった時に
きっと世の中が変わっていくと思うのです。

これからの世界の未来は今の子供たちが担っているのです。
その子供たちの未来はママたちが変えれるのです。
地球の幸せな未来は今のママたちにかかっています。
どうか こころの健康な子供たちを育てていきましょう。
長い文面に最後までお付き合いいただき ありがとうございました。
母親としてアーティストとして
まだまだ未熟者のくせにかなり偉そうな事を散々書きましたが
100匹目のおさるさんになれるよう
私ができることから少しずつ
こどもたちのこころが育つアートを 広めていきたいと思います。
100匹目のおさるさんは あなたかもしれませんよ。
今年もよろしくお願いいたします。

アトリエ♥アキュート
高橋ひとみ
▲ by acute-97 | 2016-01-12 12:23 | アトリエアキュート